自ら作り、試し、改良し、
家族が笑って使う道具にこそ
本当の価値がある
HikU代表
中村 友洋
Tomohiro Nakamura
Story of Tomo
長女が産まれて間もない頃。子供の成長と共に、親としての責任を強く感じるようになりました。「この子達を立派に育てる事ができるのか」我が子に正しい説教ができる人間になりたい。父親の頑張っている姿を見せたい。子は親に対して逆らえない絶対的な存在。自分ができていない事でも子供には平気で叱る、そんな理不尽な親にはなりたくない。
自らを律し、常に人として公平・対等な立場で我が子を育てていきたい。
そんな思いから、自分が最も嫌いな事
「ランニング」にチャレンジすることを決意しました。
自らに課し負荷をかける。戒めの意味もあって始めたランニングでしたが、日々走り続けるうちにどんどん夢中になり、気づけば自分の生活に欠かせないものとなりました。
そんな中、UTMF(ウルトラトレイルマラソン)の存在を知ります。100マイル(160km)を走り切れば、人生何でもできるのではないか。UTMF完走を人生最大の目標として掲げ、仕事以外の時間は全てランニングと体力トレーニングに充てる生活が続きました。
しかし、突然重度のヘルニアを患い歩行すら困難な状態に。目標を失い生活は一変。人生最大の挫折に直面します。そんな折、知人に誘われて行ったキャンプで「家族」と一緒に過ごす時間の大切さに改めて気付き、この日をキッカケにキャンプと自作ギアの製作を開始します。
HikUへの想い
物づくりは子供の頃から絶対的な自信があり、いつか自分の発想をカタチにして世に挑戦してみたいと常々思い描く日々。キャンプをはじめた事がキッカケでハンモックスタンドやテーブル、キッチンスタンド、コーヒードリッパースタンドなど、家族が喜んで使うためのギアを次々と制作。中でもレザークラフトにおいては子供たちが使う水筒のボトルカバーやフィンガーストラップ、ハンマーグリップ縫製キット、保冷缶カバーなど、たちまちInstagramで注目を集めて多くの熱狂的なファンを獲得。
凝り性の性格も手伝って「ただのものつくり」ではなく手にした人が感動するようなストーリーが込められたブランド「omadesign leather works」を立ち上げ、Instagramでの販売を開始するや否や瞬く間に人気が爆発し、販売のたびに即時完売を続ける大人気商品となった。
墓石、霊園開発の設計・現場監督として働いていたが、ライフスタイルの変化によりお盆・お彼岸のお墓参りすら疎かになりがちな現代に疑問を感じていた。薄れゆく文化風習の中で「喜んでもらえない商品」を販売し続けることに違和感を覚え、2021年6月に18年勤めた会社を退職。
退職後の1年は読書と座禅の日々を過ごすつもりだったが、全天候型バーベキューレストランとの出会いをきっかけに「SUMITERRACE GARAGE」の併設オープンをプロデュース。更には滋賀県長浜市で活躍するクリエイター支援を加速させ、2022年2月には "HikU" を設立。
人への「感謝」・コミュニティへの「貢献」をテーマに豊かな「家族」のあり方を提案するストーリーのある商品開発をはじめ、感動体験をもたらすイベント・店舗運営プロデュースを通じた地方創生を実現すべく挑戦を続けている。